室町時代に中国から伝わったとされる「印籠」。
その名の通り、もとは貴重な判子を収めるための道具でしたが、
日本独自の進化を遂げ、江戸時代には薬を携帯するための実用品として広く普及していきました。

本体のかぶせ部分上部には天然石を配し、
その上下動作によって中身にアクセスする構造。
開閉という行為そのものが、静かな所作として意識される設計です。

自然素材の質感、都市的な感覚、そして積み重ねられてきた歴史。
異なる要素がひとつの中で調和しています。

本体革には、兵庫県姫路市で製作されたyorozuオリジナルレザーを使用。
マットな表情を持つスムースレザーで、
サステナブルな観点から、クロム鞣しと植物性タンニン鞣しを組み合わせた
混合鞣しを採用しています。
耐久性と、美しい経年変化を両立した、長く使える素材です。

サイズ
幅：8cm
高さ：10cm

生産国
日本製