<hanpuku>
 
yorozuという大きな意味でのデザインプロジェクトは、
職人が持っている、繊細で丁寧な技術を継承・発展させていくことを目的としています。
くりかえし日本固有の文化を省みつつ、それぞれ固定されてしまっている観念越境をとおして、
新たな価値を提供し、すでに存在している地図を更新することを目指しています。
 
私たちは日々、ひたすら、何かを繰り返し、反復しています。
何度も、「みる」「きく」「かぐ」「あじわう」「ふれる」
ことを通じて様々な感覚が湧き起こり、刻々と変化してゆきます。
 
その過程の中で「わからない」コトやモノが「わかる」時が訪れます。
ほんとうに「わかる」とは、一定の時間を経て、事後的に、
身体的な感覚を伴ったものとして経験されます。
反復は気づきを得る上で欠かせない要因であり、それ無しではたどり着けない場所があります。
その積み重ねがyorozuの目指す新たな地図のカケラとなり、価値ある場所を開いていくのです。
モノとしてのプロダクトは、日々、反復を繰り返している職人たちによってつくられています。
提案するモノの方向を決定づけるコトに関しては、デザイナーが出会った様々な体験の中で、
直感的にくりかえしハマってしまうもの、その感覚に由来します。
なぜそれにのめり込んでしまうかは現時点では分かりません。
すでに述べたように、「わかる」ということはそのような性質だからです。
このような一連の流れのなかに、いまのyorozuが形づくられています。
 
ここ「hanpuku」には、
yorozuが関心をもち、また影響を受けてきた人びとが登場します。
プロダクトデザインという意味では、なんの関係のないことが語られる場所す。
訪れた方々に思いもよらない出会いが起こり、関心をもっていただければ幸いです
よろしければお付き合い下さい