こんにちは。

コーティングされたレザー製品で気になることの一つとして、使用していくと擦れて下地が見えていく、ということがあると思います。

あたりまえのことですが、そもそもネガティブな意味での経年劣化、好意的な経年変化として受け取るのは個人的な感覚です。傾向としては、人は、時間による変化の中に、自分との関係や記憶、手入れの跡を感じられたとき、それを経年変化と呼びます。一方で、変化が予期せず起こり、清潔さや機能を損ない、自分では制御できないと感じたとき、それを経年劣化とする、と考えています。

こちらの"TSV"シリーズは、変化を楽しめるシリーズとして企画しました。ヌメ革の下地に箔加工を施したものです。通常仕様では箔の剥離はなかなか起きませんが、使用方法によってはスレたり、はがれていくこともあろうかと思います。ヌメ革下地がよい表情をしているので、そんな時はヤスリがけなどをして、あえて下地を露出さてることもおすすめです。

そもそも企画当初はヤスリがけをした状態で製品化するということで、革屋さんと打ち合わせをしましたが、どの程度にしていくのか、という感覚の問題が浮上しました。結論、ヤスリがけした状態での量産は困難、ヤスリがけも好みが分かれる、ということでシンプルに箔加工で提案になった経緯があります。

通常、箔加工レザーは下地の状態が良くなく、それを隠すために使われたりするのですが、こちらはヌメ下地なのでちょっと贅沢なのです。

お好みで、そんなご使用方法もあります(ヤスリがけをする際はあくまでも自己責任でお願いいたします)。といったお話でした。

・そのままの状態。落ち着いたシルバートーン。

・それなりにヤスリがけした状態

・さらにヤスリがけした状態

TSVシリーズは合計4アイテム。LEATHER GOODSカテゴリーからご覧いただけます。

引き続き、よろしくお願いいたします。