CRAFTSMANSHIP AND DESIRE
こんにちは。
日本でつくることについて、何回かに分けて書いてみようと思います。
日本製であること。丁寧な仕事でつくられていること。ものをつくる立場として、大切にしていることです。
ただ、それだけで欲しいものになるのかというと、これは別の問題です。
手間をかけたものには、思い入れが生まれます。難しいつくり方であれば、なおさらです。つくる側としては、その部分を知ってもらいたくなります。
一方で、使う方が気になるのは、持ったときにどう見えるか、いつもの服に合うか、必要なものが入るか、といったことが重要です。
たとえば「A4は入りますか」「パソコンは入りますか」というご質問は、本当によくいただきます。道具としての機能性。
大切なことです。ただ、すべてのバッグをパソコンが入る大きさにすればよい、というわけでもありません。小さいからこそよい形や、持ったときのバランスもあります。
便利かどうかだけではなく、なんとなくこの形が好き、今日はこれを持ちたい、という感覚を大切にしています。
作り手がかけた手間と、使う方が感じるよさ。その二つは、重なることもあれば、少し離れてしまうこともあるのだと思います。
もちろん、見えないところの補強や、使ってはじめてわかる細かな工夫まで、不要という話ではありません。何も問題が起こらないからこそ、気づかれない仕事もあるはずです。
ただ、苦労したこと自体を、商品のよさと取り違えないようにしたいと思っています。
その手間で、何がよくなったのか。形なのか、持ち心地なのか、使い続けたときの違いなのか。つくる側として、そこまで考えて提案をしていきたいと思って試行錯誤しております。
丁寧につくることは、これからも大切にしていきます。そのうえで、丁寧につくられたものを、持ちたいと思えるものにすること。それが、わたしたちの仕事です。
写真はyorozu立ち上げからさまざまなサンプルをお作りいただいている野口さん。
いつもありがとうございます。
次回は「日本を選ぶ理由」です。
引き続き、よろしくお願いいたします。