CANVAS CHANGES COLOR WITH TIME AND USE.
こんにちは。今回は帆布の色の変化についてです。
このような話の結論としては、素材が設計通り、あるいは好ましく変化したものは経年変化。設計から外れたもの、好ましくないものは汚れ・劣化。経年変化とは、時間が価値を増やした変化。汚れとは、時間が価値を減らした変化。好ましい、価値観、主観の問題といえます。
JP CANVASシリーズで使っている生地は、岡山県倉敷地域で織られた国産8号帆布です。綿100%。しっかりとした厚みがあり、表面には帆布らしい織り目が見えます。硬糊仕上げが施されているため、使い始めは生地にハリがあります。
使うたびに生地が曲がり、擦れ、少しずつ糊がほぐれていきます。口元や角、ショルダーなど。よく触れる場所から先に柔らかくなり、その人の使い方が、かたちとして残っていきます。
今回展開は、アイボリー、グレーがかったネイビー、落ち着いたカーキ、ブラックの4色です。同じ生地でも、色によって変化の見え方は異なります。
アイボリー
真っ白ではなく、わずかに黄みを含んだ白です。生成りほど素朴ではなく、ベージュほど色も強くない。帆布の織り目が見えることで、平らで無機質な白ではなく、光の中に細かな陰影が生まれます。新品の状態では、清潔で、少し緊張感のある色です。
一方で、4色の中では最も使用の跡が見えやすい色でもあります。使い続けると、手が触れる場所には皮脂や汗、埃などが蓄積します。角や底は灰色にくすみ、持ち手や口元には黄みが現れるかもしれません。きれいな状態を長く保つには、少し気を使う色です。
ただ、汚れやすい色というだけではありません。新品の白が少しずつ落ち着き、柔らかくなり、生成りに近い表情へ変わっていく。使用の時間を隠さない色といえます。

ネイビー
ネイビーと名前が付いていますが、よくある濃紺ではありません。青にグレーとわずかな緑を混ぜたような、彩度を抑えた色です。自然光では青く見え、曇りの日や室内では、よりグレーに近く見えることもあります。
帆布というと、ワークやクラフトの印象が強くなりがちですが、こちらのネイビーは都市的な静けさがあります。使い込むことで、色は少しずつ薄くなり、角や折れた場所には淡い色が現れます。表面に細かな毛羽が出ることで、新品時の締まった色から、乾いた柔らかな色へ変わっていきます。多少の擦れやくすみが生まれても、比較的自然に馴染みます。新品の状態と、使い込んだ状態。その両方が成立しやすい色です。

カーキ
茶色とグレーを多く含んだカーキです。土や枯れ草、古い軍用品のような、落ち着いた色合い。新品の時点ですでに、少し時間が経過したような雰囲気があります。4色の中では、帆布という素材に最も自然に馴染んでいる色かもしれません。
使うことで角が擦れ、カーキベージュ寄りになります。全体の緑みは少しずつ弱くなり、淡いブラウンやグレーに近づいていく。薄い汚れや色ムラも、比較的この色の中へ馴染みます。経年変化を劣化ではなく、素材の表情として受け止めやすい色です。使い始めた時よりも、数年後のほうが自然に見える。使うことで完成に近づいていく色だと思います。

ブラック
茶色とグレーを多く含んだカーキです。土や枯れ草、古い軍用品のような、落ち着いた色合い。新品の時点ですでに、少し時間が経過したような雰囲気があります。4色の中では、帆布という素材に最も自然に馴染んでいる色かもしれません。
使うことで角が擦れ、カーキベージュ寄りになります。全体の緑みは少しずつ弱くなり、淡いブラウンやグレーに近づいていく。薄い汚れや色ムラも、比較的この色の中へ馴染みます。経年変化を劣化ではなく、素材の表情として受け止めやすい色です。使い始めた時よりも、数年後のほうが自然に見える。使うことで完成に近づいていく色だと思います。

と、なんだかんだ書いてみましたが、その時の自分の気分と直感で「よい」と思う、バッグに限らず、そういう選び方がおすすめです。
引き続き、よろしくお願いいたします。